『荒木絵』 『川端文学』 それは矛盾した特異点

今は本なんてほとんど売れない時代で書店にずらーっと並べてある本もフィクションよりも自己啓発かビジネスの本ばかりですね。そこで過去の文学作品を売ろうと思ったら、「面白い帯をつける」か「表紙を面白くするか」しかないみたい。で、これですよ。

正直どうよこれ。 OVA で DIO がコーランを読んでいた問題で ムスリムが集英社を DIS したあれがせっかく沈静化しつつあるのに今度は川端ファンから DIS られそうで怖いんだが。

「太宰に小畑」メソッドで二匹目のドジョウを狙いつつあるのが見え見栄なのもよくない。が、それ以上に荒木絵と日本文学の相性もさらによくない。正直断ってほしかったなー…この仕事は。川端ファンじゃないけど DIS りそう。

と、いうかですね。最近荒木作品自体がメディア上で何かしらピエロのように扱われつつあるようで怖い。荒木先生がメディア露出が増えたし、同様に『ジョジョ』も『 SBR 』も露出が増えてきたんですが（『ジョジョ』第一部ゲーム化及び映画化のための宣伝というのもあったんだろうが）、その反動というか旧来のファンからすれば疑問符のつくような問題発生してるのも事実ではないかな。コーラン問題はどうかわかりませんが少なくとも『ユリイカ』のあのひどさは間違いなくその弊害の一部です。

とはいっても荒木先生も『ジョジョ』も旧来のファンのものではないし誰のものでもないのでそれはいいんですが、今回の『伊豆の踊り子』は「川端康成」と「荒木飛呂彦」という本来重なる可能性の低い両領域の接点であり、そこにいかなるネガティブ意見が生まれてしまうのか想像するのがちょっと怖くもある。

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おまけ。個人的に気になったニュース。
進む「少林寺ビジネス」、今度はネットショップ出店、奥義は15万円―河南省
これが仏教 2.0 か！（そうなのか）
こうして奥義書がファイル共有ソフトなんかで出回ると面白いですよね。「nyで落とせるお勧め奥義書」スレが立ったりとか。