ニコニコで『男はつらいよ』を気まぐれで見てる(しかも偶然竹下景子がゲストなのが 3 連続だった)んですが、タラタラ見てたらいつの間にか 6 作ぐらい見ちゃってました。
いろいろと「ながら」で見てたんですが、どうして「ながら」で見れてるのかというと話が完全にテンプレ化しているからでしょう。多少飛ばしてみても話がわかっちゃう。
基本パターンは 寅次郎が誰かに惚れる→寅さん東京帰る→ゲストも東京来る→いろいろあって振られてEND っていうやつ。
ハリウッド映画では主人公と美女とボスキャラにキャストを当てはめるだけで大体の作品は出来上がるテンプレがありますが、寅さん映画は日本版のテンプレを完成させた作品なのかもしれません。
それにしてもこの映画ってゲスト女優はかならず口を両手で押さえて笑うっていう法則でもあるんですかね。
山田監督ってその辺がフェチなのかもしれません。
いろいろと「ながら」で見てたんですが、どうして「ながら」で見れてるのかというと話が完全にテンプレ化しているからでしょう。多少飛ばしてみても話がわかっちゃう。
基本パターンは 寅次郎が誰かに惚れる→寅さん東京帰る→ゲストも東京来る→いろいろあって振られてEND っていうやつ。
ハリウッド映画では主人公と美女とボスキャラにキャストを当てはめるだけで大体の作品は出来上がるテンプレがありますが、寅さん映画は日本版のテンプレを完成させた作品なのかもしれません。
それにしてもこの映画ってゲスト女優はかならず口を両手で押さえて笑うっていう法則でもあるんですかね。
山田監督ってその辺がフェチなのかもしれません。
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ラスト休日を締めくくるべく観にいったんですが、開始 20 分で「どうしてこんなタルい映画を休みの最後に見に来てしまったのか、それもレイトショーを…」と後悔しつつ、開始 30 分で「いきなり面白くなったけどもっと体調を整えてくるべきだった」と後悔しつつ、最終的には「予備情報完全ゼロの状態で観にいったミギレキは勝ち組」と言える様な至福感を感じつつスクリーンを後にしました。
「体調の優れない人はご遠慮ください」の注意書きは伊達ではなかったな。車酔いとか 3D ゲーム酔いする人は軽く死ねる映画でしょうね。自分はそういう属性がない人間だったので助かったけど。あと、これ最前列で見たら三半規管がイかれるかもしれません。後ろで見ましょう後ろで。
******
この映画は、エイリアンもプレデターも仲良く競演するレベルに堕したハリウッドモンスター界にあってまさに傑出した「モンスター映画」であり、ニッポンのゴジラ、ガメラと比肩しても劣ることのない「怪獣映画」だ…とかそれくらいは言ってあげていいんじゃないでしょうか。それくらい面白かったもの。
やはりゴジラ映画を一人称シューティングゲーで見せ続けるこの手法が見事でした。登場人物が撮ったハンディカムビデオを私たちも見ているという設定なんですが、「ゴジラが現れた東京都民はこんな感じに逃げ惑ってるんだろうなあ」とかそんなことを逞しく想像しちゃうんですよ。不快感を伴った手ブレ気味のアングルもいい効き目出してました。
その証拠に映画全体としてモンスターの出るシーンはごくごくわずかです。なぜなら逃げ惑う市民がモンスターをまじまじ撮影する暇なんてないわけだから。
だが、それがいい。地下鉄で、アパートで、公園で、観客は登場人物と一緒に逃げ惑う不安や恐怖を共有することで、モンスターの怖さをむしろ逆説的に感じ取っていくわけです。初期エイリアンにも似た要素ですね。見えないからこそそれは恐ろしく、実物以上に強大に感じられる。
ミギレキが最もインパクトを感じたのは軍隊が出てきてロケットランチャーやら戦車砲撃ったりする冒頭部。普通は軍隊が出てくるシーンって言うのはある種のワクワク感があるものです。観客としてはこれから始まるバトルに期待できるわけですから。しかし今回感じたのは名状しがたい不安感でした。近所で事故があってパトカーや警官がたくさん集まってくるのザワザワした気持ち。実際の「有事」っていうのはこういう状態を言うのかもしれません。
この辺がじつに本作は秀逸なんですよね。一見素人の撮ったドキュメンタリーに見えつつも、娯楽作品としてのメタ視点を存分に盛り込んで「映画」として完成させている。酔いさえしなければまず退屈はしないでしょう。
それでここが一番ほめてあげたいところなんですが、モンスターの正体をまったく解説しないところが素晴らしかった。
冷や冷やしてたんですよね。「まさか最後に全ての因果関係を解説したりしねーだろーなー」みたいな。この映画に「なぜモンスターが現れたか」なんていう視点は不要です。ただただ正体不明の暴君に虐げられる主人公たちに感情移入すべき映画なんですから。頭を働かせちゃダメです。
その点、最後の最後まで「わかんないことはわかんない」で終わっちゃうのが見事。
できれば続編で種明かしなんてしないで「なかったことにしてください」って感じでこのまま終わってほしいなあ。『 CUBE 』シリーズとかそれでだめになっちゃったじゃん。ここは観客を突き飛ばすべき。
あと全員が死ぬって言うエンドも素晴らしかったけどね。
そしてこれを一番面白く見れる人々って多分マンハッタンに住んでる人たちでしょう。うらやましい。自由の女神の生首が吹っ飛んでくるシーンとか現地人はもっと生々しいインパクトを得られたでしょうね。極端な話皇居にテポドンくらいの威力はあると思いますよ。
******
というわけで実に面白い映画でした。まあ強いて言えば「最初の 20 分で眠りそうになった」「恐怖の対象はできるだけでかいモンスター一頭に絞るべきで、小さいモンスターはいらない。そういうのはエイリアンとかにやらせとけ」「 HAKAISYA っていうサブタイは言うのが恥ずかしいからやめろ」くらいなものです。
見るだけ何の教養にもならない素晴らしい娯楽でしたね。
「体調の優れない人はご遠慮ください」の注意書きは伊達ではなかったな。車酔いとか 3D ゲーム酔いする人は軽く死ねる映画でしょうね。自分はそういう属性がない人間だったので助かったけど。あと、これ最前列で見たら三半規管がイかれるかもしれません。後ろで見ましょう後ろで。
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この映画は、エイリアンもプレデターも仲良く競演するレベルに堕したハリウッドモンスター界にあってまさに傑出した「モンスター映画」であり、ニッポンのゴジラ、ガメラと比肩しても劣ることのない「怪獣映画」だ…とかそれくらいは言ってあげていいんじゃないでしょうか。それくらい面白かったもの。
やはりゴジラ映画を一人称シューティングゲーで見せ続けるこの手法が見事でした。登場人物が撮ったハンディカムビデオを私たちも見ているという設定なんですが、「ゴジラが現れた東京都民はこんな感じに逃げ惑ってるんだろうなあ」とかそんなことを逞しく想像しちゃうんですよ。不快感を伴った手ブレ気味のアングルもいい効き目出してました。
その証拠に映画全体としてモンスターの出るシーンはごくごくわずかです。なぜなら逃げ惑う市民がモンスターをまじまじ撮影する暇なんてないわけだから。
だが、それがいい。地下鉄で、アパートで、公園で、観客は登場人物と一緒に逃げ惑う不安や恐怖を共有することで、モンスターの怖さをむしろ逆説的に感じ取っていくわけです。初期エイリアンにも似た要素ですね。見えないからこそそれは恐ろしく、実物以上に強大に感じられる。
ミギレキが最もインパクトを感じたのは軍隊が出てきてロケットランチャーやら戦車砲撃ったりする冒頭部。普通は軍隊が出てくるシーンって言うのはある種のワクワク感があるものです。観客としてはこれから始まるバトルに期待できるわけですから。しかし今回感じたのは名状しがたい不安感でした。近所で事故があってパトカーや警官がたくさん集まってくるのザワザワした気持ち。実際の「有事」っていうのはこういう状態を言うのかもしれません。
この辺がじつに本作は秀逸なんですよね。一見素人の撮ったドキュメンタリーに見えつつも、娯楽作品としてのメタ視点を存分に盛り込んで「映画」として完成させている。酔いさえしなければまず退屈はしないでしょう。
それでここが一番ほめてあげたいところなんですが、モンスターの正体をまったく解説しないところが素晴らしかった。
冷や冷やしてたんですよね。「まさか最後に全ての因果関係を解説したりしねーだろーなー」みたいな。この映画に「なぜモンスターが現れたか」なんていう視点は不要です。ただただ正体不明の暴君に虐げられる主人公たちに感情移入すべき映画なんですから。頭を働かせちゃダメです。
その点、最後の最後まで「わかんないことはわかんない」で終わっちゃうのが見事。
できれば続編で種明かしなんてしないで「なかったことにしてください」って感じでこのまま終わってほしいなあ。『 CUBE 』シリーズとかそれでだめになっちゃったじゃん。ここは観客を突き飛ばすべき。
あと全員が死ぬって言うエンドも素晴らしかったけどね。
そしてこれを一番面白く見れる人々って多分マンハッタンに住んでる人たちでしょう。うらやましい。自由の女神の生首が吹っ飛んでくるシーンとか現地人はもっと生々しいインパクトを得られたでしょうね。極端な話皇居にテポドンくらいの威力はあると思いますよ。
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というわけで実に面白い映画でした。まあ強いて言えば「最初の 20 分で眠りそうになった」「恐怖の対象はできるだけでかいモンスター一頭に絞るべきで、小さいモンスターはいらない。そういうのはエイリアンとかにやらせとけ」「 HAKAISYA っていうサブタイは言うのが恥ずかしいからやめろ」くらいなものです。
見るだけ何の教養にもならない素晴らしい娯楽でしたね。
SBR 15 巻読みました。
まあ一言で言うとやっぱ荒木って天才ですね。一巻丸ごと独自の運命論や因果論をクダ巻いたと思ったらそれですらバトルの戦略に絡めて最後に話を締めちゃうんだから。
とうとう「イエス様」っていう固有名詞が出てきた(読者的にはあれはバレバレだったんですが)のも噴飯的な面白さがあります。とうとう荒木先生も歴史を捏造する方向で作品を作っていくわけですね。なんだかゴタゴタしながらも収束に向かいつつあるところが凄いです。
ジョジョ読んでた人でもあまり読む人はいなさそうな SBR ですけど、コンビニに 15 巻があったら 410 円で買ってみてください。「これを描いてる人は何考えてるのかよくわからないけど面白い」って思えるはずです。
まあ一言で言うとやっぱ荒木って天才ですね。一巻丸ごと独自の運命論や因果論をクダ巻いたと思ったらそれですらバトルの戦略に絡めて最後に話を締めちゃうんだから。
とうとう「イエス様」っていう固有名詞が出てきた(読者的にはあれはバレバレだったんですが)のも噴飯的な面白さがあります。とうとう荒木先生も歴史を捏造する方向で作品を作っていくわけですね。なんだかゴタゴタしながらも収束に向かいつつあるところが凄いです。
ジョジョ読んでた人でもあまり読む人はいなさそうな SBR ですけど、コンビニに 15 巻があったら 410 円で買ってみてください。「これを描いてる人は何考えてるのかよくわからないけど面白い」って思えるはずです。