森恒二先生は根本的なところでバトル漫画を書くのが苦手だと前から思ってたんですが、その象徴がショウゴだと思います。
極端な例を言うと鳥山明がこの漫画を描いていたら、ショウゴとかヨシトが出てきた時点で地面にうずくまってるはずですし、キングが出てきたら「目が目が」とかいって地面を転げ回ってるのが関の山の噛ませに過ぎんからです。
テンポよくバトルを描いていく作家はリサイクルで使用できる噛ませ犬を描くのがうまい。
ニューカマーが出るたびにその強さを引き立たせることができますし、噛ませを固定することで主要キャラの強さを貶めずにすみます。ついでに解説役も負わせることができれば御の字でしょう。
つまるところこの概念はヤムチャや本部以蔵に行き着くわけですが(でもドラゴンボールとかは戦いが終わったキャラは大概噛ませに転じていった気がする。ああいう作者の容赦のなさがフリーザのそういう性格に反映されてると思うがこの話は別の機会にします)。
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で、話は我らが森恒二先生です。森先生が終わったキャラを試し割りの瓦にするだけの「容赦のなさ」を持たぬ人情派であることは一目瞭然です。「作品」と書いて「彼ら」と読むような人だし。
そんで 17 巻ですが、新キャラ登場のたびにぶっ殺されているはずの緑川ショウゴが総合格闘家を半死半生にするわ、挙句の果てに逮捕されるわで爆発しまくってる件についてです。いやー面白かったです。
森先生も一番悩んでいたのはショウゴの結末じゃないんでしょうか。噛ませにするには愛着が湧いちゃったし、そこそこ強いし、「真の空手を見せる」とか言わせちゃったし。
それで「半殺し&タイホ」。さいこーすぎ。あいまいなポジションにいたチビ空手家に初めて(というか最後の)晴れの舞台が!カトー編から辛酸をなめまくってきた引き立て役に最後の輝きが与えられたのです。森先生のバトル漫画の苦手さやキャラへの人情が一気に面白味に転化した話だったと思います。
さらにさいこーなのは森先生の過剰な空手への萌え意識がこの上なく吐しゃされていることです。これは実際に買って読んでください。少なくとも森先生が空手というか武道にすさまじく肩入れしてるのがわかるので。ホリランファンであれば「はいはいわかりましたよ」って笑いながら読めるはずですから。
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という感じに 17 巻さいこー!って息巻いてきたんですが、実際燃えるのはそこまででして、後半はキングの手下、鉄の弱さを嘲笑する話になるんでここまでがミギレキにとっては事実上の最終回でした。実際キング編で一番面白かったのってここだしな。
あとはユウ対キング(事実上の消化試合)とかユウ対伊沢(おまけ試合)が 18 巻に収録される予定なので、ファンとしては万難を排して発売を待ちましょう。
極端な例を言うと鳥山明がこの漫画を描いていたら、ショウゴとかヨシトが出てきた時点で地面にうずくまってるはずですし、キングが出てきたら「目が目が」とかいって地面を転げ回ってるのが関の山の噛ませに過ぎんからです。
テンポよくバトルを描いていく作家はリサイクルで使用できる噛ませ犬を描くのがうまい。
ニューカマーが出るたびにその強さを引き立たせることができますし、噛ませを固定することで主要キャラの強さを貶めずにすみます。ついでに解説役も負わせることができれば御の字でしょう。
つまるところこの概念はヤムチャや本部以蔵に行き着くわけですが(でもドラゴンボールとかは戦いが終わったキャラは大概噛ませに転じていった気がする。ああいう作者の容赦のなさがフリーザのそういう性格に反映されてると思うがこの話は別の機会にします)。
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で、話は我らが森恒二先生です。森先生が終わったキャラを試し割りの瓦にするだけの「容赦のなさ」を持たぬ人情派であることは一目瞭然です。「作品」と書いて「彼ら」と読むような人だし。
そんで 17 巻ですが、新キャラ登場のたびにぶっ殺されているはずの緑川ショウゴが総合格闘家を半死半生にするわ、挙句の果てに逮捕されるわで爆発しまくってる件についてです。いやー面白かったです。
森先生も一番悩んでいたのはショウゴの結末じゃないんでしょうか。噛ませにするには愛着が湧いちゃったし、そこそこ強いし、「真の空手を見せる」とか言わせちゃったし。
それで「半殺し&タイホ」。さいこーすぎ。あいまいなポジションにいたチビ空手家に初めて(というか最後の)晴れの舞台が!カトー編から辛酸をなめまくってきた引き立て役に最後の輝きが与えられたのです。森先生のバトル漫画の苦手さやキャラへの人情が一気に面白味に転化した話だったと思います。
さらにさいこーなのは森先生の過剰な空手への萌え意識がこの上なく吐しゃされていることです。これは実際に買って読んでください。少なくとも森先生が空手というか武道にすさまじく肩入れしてるのがわかるので。ホリランファンであれば「はいはいわかりましたよ」って笑いながら読めるはずですから。
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という感じに 17 巻さいこー!って息巻いてきたんですが、実際燃えるのはそこまででして、後半はキングの手下、鉄の弱さを嘲笑する話になるんでここまでがミギレキにとっては事実上の最終回でした。実際キング編で一番面白かったのってここだしな。
あとはユウ対キング(事実上の消化試合)とかユウ対伊沢(おまけ試合)が 18 巻に収録される予定なので、ファンとしては万難を排して発売を待ちましょう。
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