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すみません。
二日前に「十兵衛両断」を買いなさいとか
ニヤニヤしながら読みたいとか言いましたよね。
訂正します。
時間と労力と金とIQを無駄にしたくなければ、買うな!
もう笑う余裕がないです。お口アングリです。新潮文庫で出していいのかこれほんとに。

******

というのも三つ目の短編「陰陽師・坂崎出羽守」を読んだから。
ありえない。ぶっちゃけ狂ってる…
簡単なネタバレをしておくと(以下、選択で反転)

「坂崎出羽守は韓人でしかも陰陽師」
(↑また実は韓人だったネタか!)
(↑この根拠がまたしても黄算哲教授…オーマイガッ)
「柳生宗矩のコピーが作られる」
(↑しかも三体。十兵衛両断どころじゃない)
(↑コピーにはそれぞれ、『贋造一号』『二号』『三号』などと
頭の痛くなるような名前がついている)
「最後には最強の陰陽師剣士『柳生友景』登場。事件解決」
(↑しかも炎のドラゴンを呼び出して剣にまとわせ、敵を葬る)
(↑どこの召喚師だよ!)
(↑もはや比古清十郎とかそのレベルで強い)


朝鮮妖術師!ああ!朝鮮!陰陽師!柳生ゥゥゥウウー
(眩暈のあまり倒れこむの図)
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それは小説と言うには
あまりにも妄想すぎた
嘘くさくキナ臭く厄く
そして大法螺すぎた
それはまさに捏造だった

******


現在荒山徹作「十兵衛両断」を読み進めています。

まだ表題作を読んだきりですが、ひどく面白かったのでたまらず感想を。
「ぶっちゃけありえねえ」
「これ書いた人キ○ガイなんじゃないの?」
「ていうかどこの星と交信してたの?」

******

ネット上で「荒山徹というとてつもない奇才がいる」という風評を聞くにつれ
氏への興味をつよく掻き立てられていたのですが、
書店で新潮文庫コーナーにて「十兵衛両断」を発見し即購入。
まだ最初の一篇しか読んでませんけど、間違いなく言えます。
「本屋に行ったら新潮文庫のコーナーに行き、『十兵衛両断』をもってレジに行きなさい」

******

ドラゴンボールに「チェンジ」ってあったじゃないですか。心が入れ替わるヤツ。
あれをやっちゃうんです。時代劇で。
つまり、朝鮮妖術師と柳生十兵衛の魂が入れ替わっちゃう。
HAHAHA!この時点で荒山氏が作家として重要なタガが外れてしまった狂人だという気がしてきませんか。
しかも朝鮮には朝鮮で朝鮮柳生って言うのがあるんだって!
朝鮮で妖術で柳生!このあまりの強引且つ不自然な組み合わせ!
作者の荒山徹氏ってまちがいなく一万年と二千年前から朝鮮と柳生を愛していて
八千年過ぎたあたりからそれが性欲に変わったとしか思えませんよ。
しかも恐るべき捏造!
ナレーションで「十兵衛二人説を支持する識者に黄算哲教授がいる」とか書いてるんだけど、
「黄算哲」などという教授はこの世に存在しない!!(プギャー
ナレーションがウソついてどうすんの?!
「剣道の起源が朝鮮だというのは捏造」とか言っちゃってるあんたが捏造してどうすんだよ、と。
小説家ってかなりヤクザな仕事だと思いますけど、その中でも荒山氏は相当のヤクザですよ。
ごくごく平然とウソとハッタリを語ってくるわけです。真顔で。
間違いなく老人共に訪問販売をして怪しげな壷を売りつける才能があるねこの人。
歴史的資料としての価値はもちろんゼロだと思います。

******

ところが困ったことに面白いかどうかというと
間違いなく面白いんですよ。
荒山氏には好きなものだけ書いてそれで話を作ってしまう、特異なスキルがあるように思えます。
こういう折衷作品ってこれまでも沢山ありました。
たとえばメイドと刑事モノを組み合わせたり
お色気と料理を組み合わせたりとか
そういう「何かを折衷することで新しさを生み出そうとする試み」が。
でもその大半は失敗に終わってますよね?

荒山氏はそれがうまい。
おそらくこの人には好きな要素を自身のその劣情によって
有機的に融合させ娯楽として提供する才能があります。
だって表題作の『十兵衛両断』なんかすごいですよ。
朝鮮と柳生と妖術が朝鮮史と疋田流と柳生流をバックボーンに、
きちんと物語として完結してるんですから。
(かなり斜め上をいく結末ですけど)
今すぐチャンピオンREDで漫画化するなり
二時間の映画化するなり
これをもとに長編を書くなりできるくらいの濃度です。

『朝鮮への欲情と柳生への偏愛からなる作家としての地力を、
法螺とハッタリによって誤射して暴発する奇才』
それが現在の私の荒山氏に対する印象です。
残りの作品がまだまだマユツバ級にうさんくさいらしいので(笑)
ニヤニヤ楽しみながら読んでいこうと思ってます。
最近話題の「いつまでもデブと思うなよ」買いました。******
岡田氏はあらゆるダイエットを構造主義的に分析しながら
レコーディングダイエットと比較し、その長所をプッシュするんですけど
これはこれでまためんどくさい方法かもなあ思いました。
日記を書くだけでやせるとのことですが
日記を書くということ自体、結構継続力が要るし
それ以前に書くのが好きな人じゃないと続きません。
「自分には根性もないし意志力もない」と岡田さんは言ってますけど
毎日食べたものと時間とカロリーと体重と体脂肪率を記録するのも
それはそれで結構な意志力だと思いますよ?
むろん文系ピザにとっては
ブートキャンプとかより絶対楽な方法だとは思いますけどね。
それにお金は文字通り一円もかからないのは魅力的です。******
むしろこの本で得るものはダイエットどうこうより
レコーディングの有意義性ではないかと。
つまり日記を書くということは
①現状確認
②目標確認
③経過確認
の三つを目に見える形で行える点にあります。
基本的に心の中で思ったことはすぐ忘れられるし
感情は不規則かつ不定形なので、
無意識に暮らしていると生活の方向性が
目標からかなりずれる可能性が高いわけです。
思い付きが思いつきで終わるわけで。
しかし一度文字にしておけばそれが消えることはありませんから
常に何を目指すべきか意識しながら暮らせるわけです。
散在する感情を列挙し紙の上に物質化し、
それを整理することで思想を体系化させ効率的なプランを組み立てる。
さらに将来の自分自身に対して伝達させる。
最近もてはやされる「メモすれば夢はなかう」というのもこういうことなんでしょうかね。
この本のヒットもそういう自己啓発潮流と健康ブームに恵まれたものもあると思います。******
最近ダイエットを考えていたのでこれはちょうどいい機会と思い
食べた分のカロリー記録を始めました。
個人的には牛乳のカロリーの高さにちょっと驚いていて、
1500キロカロリーなんてあっというまに埋まってしまうんだと。
あとコンビニのカロリー表記に始めて感謝しました。
世の中調べれば大概のカロリーはわかる仕組みになってるようです。
とはいえ岡田氏がやったという
朝食を豆乳と野菜ジュースのブレンドで済ますって言うのも
けっこうキます。
ていうかあれあと2リットルほどあるんですけど…
冷蔵庫を開けるのが欝です。
それはそれで痩せますが…
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