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十兵衛両断と一緒にホリラン16巻も買ってました。

******


この16巻なかなか面白い。本誌で読みましたけどこの辺面白いです。

ホリランが面白くなるためには
①神代ユウが容赦なく他人を破壊する
②八木がノリノリで暗躍する
③ナレーションがうるさくなる
の三要件が必要だと当サイトは主張しますが、
16巻の前半はまさにそれですね。
ユウが容赦なく他人を殴打し、
おびえる八木はしかるべき解説を吐きながら
ユウが戦うための次のステージを段取る。
ナレーションも必殺ワード「作者も」まで使っちゃってるし。
森先生のオレ世界を感じます。
ドラッグ編に入ってからホリランは完全にバトル漫画化しましたね。
リアル漫画じゃなくてバトル漫画。
(いや、それ以前からリアルじゃなかったろ、というツッコミも当然アリですが)
私はひとつの漫画を読むときも複数の物差しを使うことで
楽しみは増すという考えで読んでるので、
なかなかこの現状は好きです。

******

前述に「16巻の前半は」って書きましたけど、
正直後半は三要件がなくなって普通ならそこまで燃えないんですよ。
にもかかわらず面白いのは
森先生が「最終回間近になってはじめて使えるイベント」を
ところどころで発生させてるからです。

******

ひとつずつ説明しましょうね。
まずは「土屋先輩ダメキャラ脱却」です。
土屋といえば段取り以外に能のない噛ませであり
解説にもなりきれない実況なんですが、
それゆえに彼はドジっ子萌え的な魅力を常にまとっていました。
特にあのマッスルコアラネタには作者の異常な愛を感じます。
ところが最近になって猪俣兄弟に勝つわ、
マサキとタッグで「最強コンビ」とまで言われるわ、
「売人を潰して回るより神代を先に押さえた方がいいな」
などと知的発言はかますわ、
ユウからは「一流の怖さがある」とまで言われるわで
まさに土屋の土屋たる要件を脱却してまでカッコイイ奴になってしまった。
実に愉快です。

二番目は「八木最後の輝き」です。
本誌を読んでたから知ってるんですけど17巻で八木の生命は終わります。
それにそなえてか、16巻の八木は恐ろしいほどの店じまいセールを始めているんですね。
彼れほど神代ユウの強さを的確に表現できる解説屋はいないんじゃないでしょうか?
以下、八木のセリフから引用。

「あいつ…!あいつは…違うんだ…どのくらい強いとか
そんなんじゃねえ…何か根本的に違う」
「神代を相手に遊ぼうってのがそもそも間違いだ…」

神代ユウの怖さは根本的なレベルで、
格闘技ができるとかそういうことではなくて
「相手か自分が死ぬまでやめない」というブレーキの無さにあるところは間違いないわけで
それを的確に解説する八木こそユウの真の理解者といえます。
これまでにしたって、ユウがさらなる狂気のステップをあがる度に
八木は踏み台としての役割を果たしてきました。
最初に殴られたのだって彼だし。
その彼が最後の賭けと称してユウに挑む姿は健気というか、
やられ役の仕事全うする最期の輝きがあるわけです。
とくに「ゴオォォォォォ…」という擬態とともに
八木の目がアップになるコマは笑いました。
しかも夜景と融合してるんですよ。これ。
(ちなみに、八木様はつい最近崩御なされました。合掌)

三つ目はなんといっても
「きさま…拳法使いか!!!!」でしょ。
とうとう森先生も中国拳法の領域にたどり着いたか…
と感慨深く思います。
この間ナレーションが完全沈黙してるのが印象的です。
あらゆる妄想を駆使しながらもとりあえず「リアル系」を建前としてきたホリランが
とうとうバトル漫画の行き着く最後の漂流地「中国拳法」を実践してしまったわけです。
キングとのラストバトルで森先生がどういうナレをつけるのか実に楽しみ。
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